「ちがさき市民オンブズマン」が、黒岩県知事に提出した要望書

茅ヶ崎市は違法な会議で作った「基本計画」を、住民の声として県に提出しました。

違法な計画にもとづいた3者合意は無効であり、民主主義に反したものとして、県知事に白紙を求める要望書です。


平成28年1月11日
神奈川県知事 黒岩祐治 殿       

                    ちがさき市民オンブズマン 
     
茅ヶ崎ゴルフ場利活用について

私達ちがさき市民オンブズマンの3名は、要綱で設置された「国道134号沿線の活性化に関する有識者会議」が、地方自治法第138条の4第3項に違反する確認等を求めて住民監査請求を行ったところ、添付資料の通り昨年12月11日付で茅ヶ崎市監査委員は「当該有識者会議は、執行機関の要請により、基本方針(素案)を策定するという行政執行のために、必要な資料の提供など行政執行の前提として必要な諮問、調査等を行う第138条の4第3項に規定する附属機関であると認められ、違法に設置された存在」との判断を下しました。

ご高承の通り、地方自治法第2条第16項は「地方公共団体は、法律に違反してその事務を処理してはならない」と定めており、同条第17項は「前項の規定に違反して行った地方公共団体の行為は、これを無効とする」と定めています。


当該有識者会議の「国道134号沿線の活性化についてのまとめ」には、茅ヶ崎ゴルフ場を含む周辺地域のまちづくりが含まれており、監査委員も認めているように、これに基づき策定された茅ヶ崎市の「茅ケ崎ゴルフ場利活用基本計画」
は地方自治法第2条第17項に基づき無効です。

したがって県、茅ヶ崎市、茅ヶ崎協同(株)の茅ヶ崎ゴルフ場の利活用に関する三者合意は、茅ヶ崎市の無効な基本計画をベースに成立したものであり、無効であります。

つきましては、三者合意をいったん白紙に戻し、茅ヶ崎市が正当な手続きを踏んで、新たに市民の要望を反映した基本計画を策定した上で、これに基づく三者協議を改めて行うよう、市民として、また県民として要望致します。 

事情ご賢察のうえ、ご回答賜りたくお願い申し上げます。

尚、茅ヶ崎市の無効な基本計画には、広域避難場所と良好な緑の住環境の保全を図るため、開発に反対し茅ヶ崎ゴルフ場の存続を求めた茅ヶ崎市の人口の1割に相当する23,000人の署名、同じくパブリックコメントによる多数の市民の要望や、意見交換会における近隣住民の声が殆んど反映されていません。 

市政は、市民参加の下に運営されることを定めた茅ヶ崎市自治基本条例や、市民参加条例に違反し、実質的には僅か3名の市長の裁量で選任した当該有識者会議の委員の意見を全面的に取り入れ、民主主義に反して策定されたことを申し添えます。  

以上
 

★この要望書への県と市長からの回答はこちら 

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