茅ヶ崎市教委 小学校の修学旅行費紛失で、また隠蔽

1ヶ月学校から報告なし

平成30年9月26日、茅ヶ崎市は、市立浜之郷小学校で、6年生から集めた修学旅行費のうち9人分約15万円を紛失したという記者会見を行った。

服部市長は「このような事を起こしてしまったことに加えて、学校現場から教育委員会へこれまで報告がなされてこなかったことに、大きな問題があると思っている。全公立小中学校に対して、茅ヶ崎市危機管理指針に基づく対応の決定をはかるよう私から指示した。」

「子供が安心して学び育つ場である小学校において、信頼をそこねる事案を起こしてしまい大変申し訳ない」と頭を下げた。

f:id:Merimaa88:20181006224737p:plain
頭を下げる教育長、市長、副市長

議員への報告書に虚偽の記載

いじめ問題に続き、度重なる学校の不祥事による会見となったのだが、この事件では、また隠蔽と言われても仕方ない報告があった。

学校側は8月24日に修学旅行費の紛失を把握していたのだが、なぜか校長はすぐに警察に届けずに職員には口外しないように指示を出し、市教委にも届けなかった。

その後9月17、18日に修学旅行は実施され、紛失分のお金は、学校の金庫にあった教育研究会のお金17万円で穴埋めをしていた。 

紛失から1ヶ月たっても現金は見つからず、校長も報告しないままとなっていたのだが、9月21日に外部からの通報により議員が動き、教育長へ面談を申し入れた。

教育長は「修学旅行費の紛失は全く聞いていない。すぐに校長から事情を聞き調査する」と、寝耳に水といった感じだった。その日の午後に教育長は校長を呼び紛失を確認、その流れで警察に届け出をして、夜には現場検証が行われた。

9月26日の記者会見は、10月4日に急逝された服部市長の最後の記者会見となった。

会見に先立って、同日の午前中に市教委から議員への報告が行われたのだが、本来は「全員協議会」での報告となるところ、白川議長の判断により「全議員説明会」に切り替えられた。

「全員協議会」は市民もマスコミも自由に傍聴ができて、議事録も作成される。一方、「全議員説明会」は非公開で傍聴はできず、議事録も作成されない。


市教委による隠蔽は、この場で起こった。

驚くことに、議員へ配布された資料には「校長が市教育委員会に第一報を入れた」と書かれていた。

校長は1ヶ月報告をせず、外部からの通報で紛失が発覚して届け出をしたのに、自主的に届け出をしたように書き換えられていた。

この報告書に教育長も目を通しているはずで、しかも、議員の目の前での報告である。

当然に議員からは、「午後からは記者会見がある。事実と違う経緯については訂正をしてほしい。」という申し出があり、教育長は事実と違うことを認め、記者発表資料の訂正となった。

今回のように、非公開、議事録なしの場での発表で、議員からのチェックが入らなければ・・・市民はいじめ問題に続いて、またしても事実を隠蔽された報告を聞かされていたことになる。しかも、今回は教育長自らが絡んでいる。

 

不足分のお金をどこから埋め合わせしたのか?

浜之郷小学校での修学旅行費の紛失について、大きな疑問点はふたつある。

①1ヶ月のあいだ、紛失について学校から何も報告があがって来なかったのはなぜか?
②不足分のお金を校長はどこから埋め合わせをしたのか?

このふたつは、記者会見でも、臨時保護者会でも質問されている。 


f:id:Merimaa88:20181009181133p:plain


①については、校長は「教職員を疑いたくない意識があり、報告できなかった」と話している。

昨年、茅ヶ崎市立病院で薬剤 1億円以上が横領された事件で、病院側はシステム管理の甘さを「性善説によって職員に権限を持たせていたため」と弁明したことを思い出す。

市長はそういった問題ではなく、市の危機管理指針として厳しく対応されねばならないと強調した。


②については、「校長室に保管しておいた現金からその分を立替えて、後日そこに戻した」という説明だった。

「では、校長室に保管していた現金は何のお金なのか?」

その質問に対しては、「教育研究会のランニングコストで、講師に払う謝礼 17万のストックがあったので借用した。今現在は校長が立替えている」というのが学校教育指導課の説明だった。

そもそも校長のポケットマネーで対応すべきことなのだろうか?

そして、なぜ校長室に普段から17万の現金が置かれていて、しかも校長の一存で流用が出来てしまえるのだろう?

教育研究会のお金は任意団体のお金?!

浜之郷小学校には、「教育研究会のお金」という名目の現金が校長室にストックされている。

では、「教育研究会のお金」それはどういうお金なのだろうか?

教育研究会は、浜之郷小学校独自の任意の研究会と説明している。

「毎年12月、1年に1回 全国から先生を募って研究発表会を行っている。参加した先生から会費を5000円 取っている。その会費で月例の研究会の講師のお金などにあてている、いったんお預かりしてそれを1年で還元して行く」と、学校教育指導課は記者会見で説明している。

(※ 学校教育指導課は「会費」と説明しているが、研究会は外部の教員は会員としていないし、会費の定めも会員の名簿もない。実際は「参加費」としてお金を集めている。)

しかし、それはどういうことかと言えば、

①正式に学校を主体としない任意団体としての教員が、
②平日の正規の授業時間を利用して公開授業を行い、
③参加者から独自に参加費として5000円を集金し(プラス資料代1000円も集金している)
④そのお金は、校長名の通帳(研究会の会長として)にプールされ
⑤独自に招いた講師(大学教授など)に講師代や宿泊費などを支払っている

ということになる。

学校に拠らない任意の団体が、学童の正規の授業時間を利用して、お金(参加費)を集めて任意団体の通帳にプールしているというのはまったく驚くようなことで意味が分からない。そして代々の校長はその通帳は破棄してしまったという。

なぜ校長室のお金で補填したのか?

「校長は職員を疑いたくなかったと言っているが、最終的に報告するつもりでいたのか、それとも内部でどうにかするつもりだったのか?」

こうして経緯を見て行くと、そういった疑問は自然と出てきてしまう。

校長は、8/31 の職員会ではじめて紛失を教員に伝え、口外しないように指示した。

口外しないよう指示したのは、よけいな不安や影響を及ぼすからと言うが、1ヶ月も届け出をしない状態では、外部からの通報がなければ教育委員会として紛失を認識できなかったのだし、任意団体が独自の通帳にプールしているという(奇妙な経緯の)お金で穴埋めして、校長が紛失を隠し通そうとした意図があったのでは? という疑問も生まれてくる。

市教委は「そう思われてしまう事案」と答えているが、そんな教育研究会のお金が校長室にあるのも不自然だし、不祥事の原因となると言われても仕方ないのではないだろうか? 


www.kanaloco.jp