手みやげ代まで入っている予算
平成26年度、茅ヶ崎市役所に寄せられた、市民からの苦情をまとめた資料によると、最も苦情が多かったのが、「ホノルル姉妹都市提携」についてでした。
市民からの苦情内容を、議会は取り上げると思いきや、茅ヶ崎市議会は議員がホノルルに行く予算として、413万8000円を取りました。
平成27年度は「ホノルルに9名分の議員が派遣される」ことになっています。
議長が2回、議員7名が、ホノルルを訪問するための予算です。
「この予算の内訳に、市民の皆さん、驚きませんか・・・?」
旅費が1名につき21万円、これにプラスして日当が2万5千円、
さらに、支度料が3万9千円なので、一人合計27万4千円が支給されます。
それから、現地車代として15万 × 2回で30万円。
現地での通訳費用が70万円。
また、議員だけでなく市職員2名(議会事務局)の旅費も含まれています。
さらに、交際費として
表敬訪問みやげ代 5000円 × 10人分
歓迎レセプション費用 5000円 × 10人分
ホノルル市関係者への記念品代 5000円 ×10人分
現地レセプション費用 4000円 × 10人分
こういった費用を含めると、議員1名40万円相当のホノルル旅行になります。
議員は28名なので、すべての議員を派遣するには1655万円の税金がかかることになります。
何となくとっておいた予算??
「交流費として予算を取ったのであって、ホノルルへ行くと決まった訳ではない」と言っていた議員もいました。
もしそうならば、使い道も決めていない状態で、予算だけ取ってしまえる議員は、市民には必要ありません。
こういった使途不明の予算をチェックするのが、議員の仕事なのです。
7名の議員の選出方法も不明、訪問・視察の目的や理由も不明。
なぜホノルルに行くのか、理由を市民に説明できない状態でも予算が取れてしまうのです。
事務局も「一応予算はとったものの、明確な目的はなく、何となく取っておいたが、まだ渡航すると決まったわけではない」と回答。
実は、議員は予算の請求ができません。
ですから、市長に予算を要求して(予算要求書)、出てきた予算を議会が可決する(承認する)という手順になります。
自分たちで出した予算を、自分で可決しているのです。
議員がホノルルへ行くことに反対した議員は、4名です。
あとの議員24名は、この予算を問題ないとして可決しています。
(記事:ちがさき市民オンブズマン)
☆議員がホノルルへ行く予算に反対した議員
岸 高明
松島幹子
新倉真二
花田慎
★議員がホノルルに行く予算に賛成した議員
水島 せいじ
柾木 太郎
岡崎 進
長谷川 由美
広瀬 忠夫
岩田 はるみ
青木 ひろし
岸 正明
いとう 素明
山田 えつこ
小島 かつみ
早川 ひとみ
白川 しず子
滝口 友美
やまざき 広子
こいそ 妙子
千葉 しげる
和田 清
ながせ 秀子
たかはし 輝男
西田 淳一
よしかわ 和夫
海老名 けんたろう
中尾 ゆたか